ギックリ腰になったらどうする?

突然腰に激痛が走り動けなくなったことはありませんか?
これがギックリ腰です。身体の移動ができない、呼吸しても痛い。恐怖すら覚える痛みが
腰を襲います。
発生原因は疲労等色々考えられますがどこが悪いのかが問題となります。
ギックリ腰は
足関節、ふくらはぎなど下肢に原因があるもの
背筋に問題があるもの(首を動かすと腰に響くなど)
胸郭(呼吸時に疼痛が増す)
骨盤(股関節を動かすと痛いなど)
内臓
などが関連しています。多くの場合、腰自体に問題があることは少ない傾向にあります。
主に筋、筋膜が緊張することで腰部に激痛が起こります。
腰部は背筋によって頭部から頸部、背部につながります。また骨盤の動きに大きく関与し
下肢の筋肉と繋がりを持ちます。また腰部に筋肉は骨盤及び肋骨に付着し胸郭の動きにも
関与します。
大雑把に言えば全身の動きに腰が関与しています。
ではこのギックリ腰に対処すればいいのか。
病院などではバンドと安静を指示されることがほとんどです。これが一番簡単な対処法となります。安静にすることで徐々に緊張が取れて腰痛は軽減していきます。ただ時間がかかります。(10日から2週間くらいは掛かってしまうことがあります)
もっと早く痛みを取りたい!!
リオオリンピックで体操の内村選手が鉄棒の演技中にギックリ腰になったエピソードがありました。この時彼はどうしたか。演技中に腰にぐっと力を入れて演技を続けてしまいました。なんと彼は自分の筋力でギックリ腰を克服してしまったのです。
これが痛みを早く取るヒントです。
一般人であれば自分の筋力でギックリ腰を克服することはちょっと出来ないでしょう。
でも腰の筋肉の緊張を取ることが出来れば痛みも克服できます。簡単に言えばふくらはぎが攣った状態が腰に出た状態がギックリ腰です。
ではどうしたらよいか。
まずは腰以外で動かすこの出来る場所を少しずつ動かしていきます。
・頸部の伸展、屈曲、回旋
・腹筋(おなかに力入れて腹筋に力をいれます)
・下肢(股関節、膝関節を動かせる範囲で動かします)
・呼吸(腹筋、背筋、肋間筋など背部の筋肉を動かします)
まず腹式呼吸から行います。鼻からゆっくり空気を吸って、ゆっくり吐いてください
次に胸式呼吸をおこないます。肩が挙がるくらい強く吸い込んで一気に吐きます。
・骨盤を左右にゆっくり揺らしてください。
・仰向けになり膝を立てた状態で上肢を挙上し背伸びをします。
以上の動作をすることで徐々に腰の緊張が取れ動くことが出来るようになります。順番は関係なく動かすことが出来ることから始めてください。
当院ではこのように周辺の緊張を取ることでギックリ腰の施術を行っています。当院独特の方法で施術を行いますので上記のやり方とは少し違いますが初回施術で普通の腰痛に戻すことが出来ます。ほとんどの場合2,3日で仕事が出来るようになります。
絶対にやっていけないこと!!
腰自体にマッサージ、指圧等の強い刺激は絶対に行わないでください。緊張を強め、痛みが悪化する可能性があります。
またずっと横になっていると筋、筋膜の緊張がなかなか取れず腰痛を長引かせる原因となります。少しずつ体を動かすことを心がけてください。
また無理なストレッチも避けてください。あくまでも自力でできる範囲内で痛みが増強しない程度でゆっくり行ってください。
焦りは禁物ですよ。